文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/02/19(火)

先週はプールに行けなかった。今週も原稿の締め切りが詰まっていて行けないのではないかと思ったのだけど、無理やり1時間だけ行ってきた。すれ違う人と挨拶はするが、顔見知りはまだできていない。泳いでいて思ったが、ここでは誰もわたしに触れてこない。褒められることも怒られることもない。何かを強いられることもない。自分が気持ちいいと思う泳ぎ方をし、きつくなったら泳ぐのをやめて歩く。すごく自立した大人のような気持ちがする。

平泳ぎを気持ちよさそうに泳いでいる人が隣のレーンにいたので、水中、ななめ後ろで彼女を追いながら、真似をして泳いだ。すると、ぶわりぶわりと体が前に進んで、25mちゃんと泳げた。

人はみな、誰かに欲望されたがっている生き物なのかもしれない。
そんなことを、ふと思う。わからないけど。
でもだからこそ、誰にも欲望されないでも気持ちのいい場所を持つべきなのかもしれない。