文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/03/17(日)

きのう一泊二日の出張から帰ってきて、ごはんを食べ、洗濯物も畳まずにお風呂に入ってすぐに寝た。たくさん夢を見た。道路を逆走する夢とか、道に迷う夢とか、いろいろ。

起きて、長男のプールの付き添いへ。
雨の中傘をさして歩きながら、出張中、編集者と話したことを思い出す。「主」と「従」の話。わたしはあらゆるシーンですぐに「従」になってしまうが、小説の中でのみ「主」になれる。逆に編集者は、ほとんどのシーンにおいて「主」だという。

「悩み事はある?」
と聞いたら、「悩むとパフォーマンスが落ちるから、決めちゃう」と編集者は言った。それを聞き、「決める」ことについて考えた。彼は「決める」から「主」でいられるのかもしれない。たとえば何を食べるか、いつ飲みに行くか、ある案件を断るか引き受けるか。自分で決めたことが多いほど、人生はある意味自分の思い通りになる。

わたしもいろいろ決めてみようか、と思った。
それでプールの待合室で、手帳にとるにたらない決めごとを書いてみた。夜10時に寝て、朝5時に起きよう。週に一度はプールへ。「今週読む本」も決めてしまってもいいかもしれない。

帰ってお昼寝。
夕方、子供たちとカフェへ。

小さなことでも自分で決めることができた、と思うと、なんだか胸を張れるような気分だ。決めたことはもう考えなくていいから、気持ちが楽にもなる。