文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

日記

2019/05/18(土)

ハミングバードブックシェルフへ開店祝いに。四条烏丸にできた本棚屋さんだ。ここで本箱を一個買った。小さな本箱だけど、ふつうの厚さの単行本が10冊くらい入る。テーブルの上に置くと、テーブルの上に突如として本棚が現れた。うれしい。その後、磔磔へ。t…

2019/05/15(水)

朝からなんだか元気がなく、テレビ電話での打ち合わせをひとつ済ませてから、iPhoneは置いて財布だけ持って、鴨川を散歩した。川の水に日光が反射してきらきらしていて、五月の緑はどこまでも鮮やかに続いている。その中を歩きながら、いろいろな言葉が頭に…

2019/05/14(火)

最近からだがずっと重たくて、よくうずくまりそうになったり、倒れそうになったりする。貧血なんだろうか。それともうまく眠れていないのだろうか。毎晩たくさんの夢を見て、何度も起きる。朝がいちばんひどく、昼間はまだましなので、きょうはプールで泳い…

2019/05/13(月)

最近、立て続けに同世代でハーフの方の記事を読んだ。自分も韓国人と日本人のハーフだけど、それを読み、自分は自分をマイノリティだと思ったことはほぼなくて、でもアウトサイダーだとは思っていたなと思った。寂しさはあるけど怒りはない。母が「日本人は…

2019/05/12(日)

「信じる」ことと「決める」ことの重要性について、自転車に乗りながら考えた。「信じる」ことと「決める」ことさえすれば、生きていくのがものすごく楽になるのではないか。だけど当然、そのふたつをするためには(しかも正しく、いい感じにするためには)…

2019/05/11(土)

これ本当に書けるのかよ、という原稿と向き合うのはこれが初めてではない。何度かそういう原稿と向き合ううちに、時間をかければ書けることを学んだ。だから書けない原稿はない(遅れる原稿はあるかもしれないが)。そして、原稿は書いたら最後、誰にも書け…

2019/05/10(金)

昼間に30分だけプールに泳ぎに行く。今日はきつい日だった。からだに力が入っていたのだと思う。でも泳いで泳いで、泳ぎまくっていると、ふとからだから力が抜けた。もうこれ以上できない、というところまでいくと、自然と力が抜け、ふんわりと水に浮く。そ…

2019/05/09(木)

『中原昌也の人生相談』という本を買ったのだけど今朝それが届いた。判型が面白くて、絵と題字がかわいい。人生相談のやりとりと、柱に映画の紹介が一個一個ついている。この映画があなたの悩みを解決してくれるよというのだ。そこもじっくり読んだが、すぐ…

2019/05/08(水)

何かを書く気が起きない。疲れているのかな。それでも書いていた。書くと、書ける。でもそれが、いい文章なのかどうかはよくわからない。まだ読み返していないから。書く気が起きないときはテープ起こしをする。それはそれで辛いが、自分の中から言葉を探し…

2019/05/07(火)

連休が終わって、ひとりの時間が久しぶりにとれた。からだが軽いのは、子供が身近にいないからか。子供がいると、どうしても「危険なことをしていないか」「寒そうな格好をしていないか」などと気になるので、その分脳みそのリソースが使われるのかもしれな…

2019/05/06(月・祝)

次男の子守をしながら、『経営者の孤独』の書籍版のまえがきを書く。ふたつ書いたのだけど、編集者が両方を一緒にした3つめの案を出してくれた。それなので、自分の書きたいことをすべて書ききったまえがきとなった。ありがたい。書いて、読んでもらうものだ…

2019/05/05(日)

『違国日記』を読んだ。主人公の槙生と同じような言動をわたしもよくとっているので、読みながら驚いてしまった。「ディズニーやスキーやバーゲンに絶対来なかったよね」と言われたり(わたしもディズニーやスキーやバーゲンには行かなかった。待ち時間があ…

2019/05/04(土)

衣替えをし、いらない服を捨て、いる服をクリーニングへ持っていき、次男が昼寝のあいだにテープ起こしをし、起きたら自分の書棚の整理、夕方にはプールへ行って泳いできた。本当は仕事がしたいのだけど、どうも家族がいると気になって仕事ができないので、…

2019/05/01(水)

連休も半ばを過ぎた。家族が続々と体調不良を起こしていて、なんだか心が落ち着かず、よく眠れない。休み中にやろうとしていたことも半分以上できていなくて、手帳を眺めながらハードルが高すぎたなと思う。そもそも育児をしながら普段できない家事や、溜ま…

2019/04/30(土)

久しぶりに『100年後あなたもわたしもいない日に』を読み返す。あの頃の自分が、まるで感電するように短歌を詠んでいたのを思い出した。

2019/04/29(月)

空いた時間には本を読み、仕事をし、家事をしている。英語の参考書も買って、ぱらぱらとめくる。わたしはとにかく、時間を埋めようと必死になっているように思う。ぽかりと空くと、そこにふわっと何かが入り込んでくる。今入ってくるのはあまり良くないもの…

2019/04/28(日)

友人どうしで集まり、友人の結婚のお祝いをする。長男と一緒に参加したのだけど、大きく切り分けたケーキを二人で食べるとき、長男は「もうこれ以上食べないで」と牽制ばかりしていた。対してわたしは、無言でばくばく食べる。「そういうやり方はのちのち損…

2019/04/26(金)

気分が良いとはいいがたいけれど、アップダウンは減ってきた。食欲はないけれどお腹は空く、という今の身体状況と同じような精神状況。地面と並行なまま低空飛行を続けている感じ。揺れないだけましだと思う。気分のあれこれに理由を問うのはそろそろやめよ…

2019/04/25(水)

編集者に小説と『経営者の孤独』の赤字を入れた原稿を渡す。喫茶いのんは甘いものがおいしい。そして編集者はいつも野外席に座ろうとする。「書いても書いても満たされない、癒されない」みたいなことをわたしは今日言ってしまったような気がする。帰ってか…

2019/04/24(水)

以前、短大のパンフレットのライティングを担当したのだけど、その打ち上げに参加した。最近はもう飲みの席で喋ることも下手になってきたなと思う。ビールを数杯飲んだ。昔から付き合いのあるデザイナーさんがわたしのことを「唯一無二の文章を書き上げる人…

2019/04/23(火)

自分のなかにある穴を他人に埋めてもらおうとしてはいけない。目を逸らさせてくれることはあるかもしれない、一緒に覗いてくれることもあるかもしれない、でも、その穴は決して誰にも埋められないことをわたしは常に自覚していないといけない。穴は埋まらな…

2019/04/22(火)

大型連休が近づいてきている。連休というものが苦手なので、少し暗い気持ちだ。仕事をしたい。みんなにも仕事をしていてほしい。それはワーカホリックというのではなく、ただ「いつも通りでいたいし、いてほしい」ということの表れなのだ。連休のほうが連帯…

2019/04/21(日)

ふと、この世の中に「正しい」ことはないような気がした。「正しい」はない。ひとりひとりが「正しい」と思っているだけだ。自分のなかの理論、経験、美意識、倫理観を総動員させて。そのどれをいちばん優先させるかも、ひとりひとりによる。つまり孤独であ…

2019/04/20(土)

大学時代からの友人の結婚式だった。「誓います」という言葉の持つ純粋さ、それゆえの危うさについて思う。人の立てた誓いはどこまで強くあれるんだろう。そんなことは誰にもわからない。未来のことは、誰にも一切わからない。それでも人は「誓います」と言…

2019/04/19(金)

関空から那覇空港を乗り継いで、宮古島になんとか着く。案の定、帰りの飛行機のチケットを間違えて買っており、キャンセル料を全額支払いつつ買い直すはめに。悲しい。でも宮古島はあたたかく、どこまでものどかだ。心が解きほぐれる感じがする。こんな思い…

2019/04/18(木)

宮古島に行く準備をする。飛行機の手続きをするのと、荷造りをするのと、書類を作るのがこの世でもっとも苦手だ。

2019/04/16(火)

疲れているのか左肩が重たい。コーヒーを淹れたが飲む気がせず、お昼も食べないまま少し昼寝をした。起きるとお腹が鳴ったが相変わらず食欲がない。魚肉ソーセージを一本だけ食べた。小説の改稿を進める。わたしは影響を受けやすく、人の感情などをダイレク…

2019/04/14(日)

午前中に雨が降り出した。気圧が低いから気分は低迷している。廉太郎との関係が最近あまり良くない。つい彼に対して冷たい態度をとってしまうのはなぜなんだろう。自分に余裕がないのかもしれない。「クレヨンしんちゃん」の映画を廉太郎が観ていたのだが、…

2019/04/13(土)

義父の四十九日だった。告別式のときにはみんなでお義父さんの話をしていたけれど、四十九日にはみんなでお義母さんの話をした。お義母さんは「元気そうだね」と言われ「空元気よ」と言う。それでいいと思う。元気じゃないってちゃんと言っていい。お義母さ…

2019/04/12(金)

今週は月曜から金曜まで、朝10時から夕方の6時まで、ずっと原稿を書いていた。『経営者の孤独』1本、エッセイ2本、それからインタビュー記事1本(テープ起こしも含む)。化粧もせず、人とも会わず、1度プールに行った以外は運動もせず、ひたすら書き続けてい…