文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/07/22(日)

編集者から小説の原稿を受け取る。編集校が入った原稿。ひとつひとつ、彼が手書きの青字を説明していく。数日ぶりに見た自分の小説の原稿に、胸がつまりそうになる。小説の前で自分は丸裸だと思った。泣きそうになりながら、ひとつひとつ説明を受ける。ところどころ、青い字で「本当にいい文章」などと書かれていて、「ああひとりじゃないんだな」と思って、笑った。

インセクツという雑誌のトークイベントに、編集者とふたりで登壇する。
会場を出て、五条から三条へ、鴨川沿いを歩く。
その後、ALL YOURSの木村さんと合流。プレインタビューという名の打ち合わせのつもりだったのだが、今このタイミングでインタビューさせてもらおうと思った。テープレコーダーをまわし、編集者が写真を撮り始める。3時間半に及んだ。最長記録更新。
木村さんのお話はおもしろい。現場に立ち続けた人の言葉の強さだ思う。

お店の方が「柳下さん死なないで」を読んでくださっていた。書いているのはわたしです、と言うと、握手を求められた。嬉しかったというか、安心した。


編集者からカメラをふたつ貸してもらう。
オリンパスと、ローライというカメラ。
小さくて、重たくて、美しい。
次の小説は、写真の話。